【施工事例】モニエル瓦の屋根塗装工事|スラリー強化プライマーでしっかり下地処理
今回は、モニエル瓦の屋根塗装工事を行いました。
■施工前の状態
ご覧のように、経年劣化により瓦表面の塗膜が剥がれ、色褪せやサビも目立っていました。特にアンテナ周辺はサビの進行が見られ、早期メンテナンスが必要な状態でした。
モニエル瓦は見た目はコンクリート瓦に似ていますが、表面に「スラリー層」と呼ばれる着色セメントの層があるため、通常の下塗り材では密着不良を起こす恐れがあります。
■使用材料:スラリー強化プライマー
そこで今回は、「スラリー強化プライマー」を使用し、専用の下地処理を丁寧に行いました。このプライマーは、モニエル瓦特有のスラリー層にしっかりと密着するよう設計された専用の下塗り材です。
下地処理を怠ると、塗膜が短期間で剥がれる原因になるため、非常に重要な工程です。
■施工後の仕上がり
塗装完了後は、深みのある美しい艶と色合いがよみがえりました。防水性も向上し、これから長く安心してお住まいいただけます。
■モニエル瓦はすでに廃盤
実は、モニエル瓦はすでに国内での製造・販売が終了している廃盤品です。万が一割れや破損があっても、新品の交換用瓦は入手困難。そのため、塗装によるメンテナンスで長く保護していくことが大切です。